ユーチューブ 著作権問題
アニメやミュージック・ビデオ、テレビCM、オリジナルビデオ、テレビ番組、AMV、MADムービーなどが著作権者に無断で多数アップロードされている事から、著作権侵害が指摘されている。YouTubeは利用規約で著作権侵害になるファイル(テレビ放送や一般市民が撮影したコンサート・舞台など)のアップロードを原則的に禁止しているが、著作権法違反コンテンツは後を絶たない。
以前は違法コンテンツも放置される傾向にあったが、2006年6月頃からは削除作業が活発になった。特にテレビ局関係者はYouTubeに対して厳しい目を光らせており、以前は女子アナの名場面等の多数のコンテンツがあったが、後述に記載した各局の専任監視部隊等の活躍により、現在は視聴出来ない状態である(たとえ見られたとしても翌日には削除依頼が出されている)。もちろん、番組自体をアップした場合は即座に削除される。
このようにYouTubeは違法コンテンツの排除を進めているものの、現在でもかなりの量の違法コンテンツが横行し、中には削除とアップロードを繰り返している動画もあり、いたちごっこになっている。新作アニメなど人気動画の無断アップロードも、依然後を絶たない状況となっている。
だが、YouTubeがここまで人気になった要因はこうした違法コンテンツによるところが大きく、違法コンテンツがなくなると大半の利用者にとってのメリットがなくなり、経営破綻につながるため、YouTube側も難しい対応を迫られている。そのためか最近では各テレビ局にYouTubeの動画の監視・削除要請などを行う専任監視部隊(主として編成や著作権・ライツ関係の業務を行う専任部署)が設けられている。度々の申し入れをせざるを得ない社(例:TBS、東海テレビなど)に対しては、専用の申し入れフォームが作成送付されている。また視聴者側への警告として、例えばBS-iの深夜アニメ放送では冒頭にインターネット上に動画をアップロードすることを禁ずる旨のテロップが流れている(但しこれはYouTube開設以前からの対応)。
2006年2月16日にNBCの抗議を受け、サタデー・ナイト・ライブの映像を削除した。2006年3月27日からアニメなどの海賊版がアップロードされることを制限するために、10分を超えるファイルのアップロードを原則制限しているが、動画を分割してアップロードされているのが現状である。10分以上の動画をアップロードしたいとの要望に応えるため、2006年4月10日からDirector制度が始まった。Directorに登録すれば10分を超えるファイルのアップロードも可能になるが、登録には審査があり、完全なオリジナルコンテンツを提供する人のみに限定されている。
2006年7月14日には、ロス暴動などを撮影したことで知られるロバート・ターがYouTubeに自身が撮影した映像を無許可に公開されたとして、映像1本につき15万ドルの損害賠償請求を求める訴訟をYouTubeに行った。YouTube側は同氏よりの抗議により動画をすぐに削除するなどの対応措置を行ったと主張し、この訴訟は無効だと述べている。ちなみに、この動画を公開したのは2ちゃんねるで固定ハンドルネームを名乗る人物である。
また、『スターウォーズ』のファンが作成したパロディ映像を勝手に削除したとして同作品監督のジョージ・ルーカスに「こういったファンが作成したパロディ映像を削除するな」と苦言を述べられることもあった。
削除に際しては、削除後のアドレスには英文で「This video has been removed at the request of copyright owner ○○○ because its content was used without permission(無断で使用されたため、著作権者である○○○社からの依頼で削除しました)」などの理由が表記されている。かつて毒舌で有名な歌手やしきたかじんが出演する番組[3]が一斉に削除されたことがあった。この時削除された番組の中には讀賣テレビ製作作品でないものも混ざっていたが、その全てに「讀賣テレビからの依頼で削除」と表示されたことがある。
著作権問題はGUBAやVeoh、DivXを利用するStage6など他の似たサービスでも問題となっている。こちらはYouTube程有名ではないため野放しの傾向にある。
2006年8月下旬より、日本のポップ音楽の著作権を統括するJASRACが削除依頼に乗り出し、順次アーティストの無断動画や音楽の削除が始まった(これまでは各テレビ局やアーティストごとの依頼が主であった)。また、JASRACやNHKなどらがYouTubeに行った質問状(日本語での警告文を掲載する、など)に対し、12月15日に回答が得られ、日本のユーザーのみを対象に日本語での警告文を掲載することや、またこれ以外にも、著作権団体に対しYouTube動画削除ツールを開発し提供する、とも記されていた。
2006年12月現在、日本からのユーザー登録受付は著作権侵害の動画ファイルがアップロードされるという理由で出来なくなり、USのみ可能となっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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